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使い捨てる消費の時代から、リサイクルの時代へ。明らかに時代の流れは変わっています。しかし、暮らしの中心にいるのは「消費時代の申し子」というべき高度経済成長期に育ったお母さんたちです。タテマエだけで、環境やリサイクルを語る時代が終わり、実行や行動が求められる21世紀。
30歳から79歳までの首都圏及び関西圏の女性たちの「リサイクルする暮らし」を、生活技能や道具の保有なども含めて、実態とホンネを探ってみました。
ミセスたちのリサイクルのイメージは「合理的」「大切な」の2本柱で支えられ、次いで「自然な」といったものでした。傾向としては、「重い、いいかげんな、暗い、不潔」などのネガティブなイメージが低く、「自然な、気軽な、便利な」などポジティブなイメージが高いといったように全体的には好感度の高いポジティブ・イメージです。しかし、「合理的で、大切」という「リクツ先行」型で、情緒的な側面がまだ形成されておらず「頭でわかっていても、心がまだともなっていない」という段階のようです。
子ども達にリサイクルの重要性をどの程度、家庭で教えているかをたずねたところ、86%は「教えている」と回答していますが、「意識して教えている」は全体で13%でした。リサイクルに「非常に関心がある」層でも「意識して教えている」が26%にとどまっており、逆に「教えていない」人が12%いるなど、家庭でのリサイクル教育はお寒い状態です。
家庭内でおこなわれているリサイクル教育を見ると、「子どもの前で親がやって見せる」ことや、「叱る」ことは過半数の世帯でおこなわれているものの、子ども自身に家事や掃除、ごみ捨てなどの手伝いをさせながら実践的に「体験させる」教育は3~4人に1人と少なくなっています。
リサイクル品が普及しない一因として、新しいものを買って与える「新品主義」があります。 全体で20%は「身の回りは新品ばかり」と回答し、ヤングママと、その親の層であり、子どもが孫となるシニアミセス50代以上の層では45~48%の人が「オモチャや本は新品を与える」と回答しています。 また、65歳以上の層では2割が、若い世代の行為を「もったいない事ばかりして」と思いながらも黙っていると回答していました。
リサイクル生活をおこなうと、補修や修理といった「繕い技能」や、野菜や魚を捨てるところなく調理するといった「調理技能」、そして技能を活かす「道具」といったものが必要になります。それらの技能が今のヤングママはどの程度身につけているのでしょうか。30歳から79歳のミセスに30項目の生活技能についてたずねました。 その結果、「ボタン付け」はほとんどの人ができ、「大根の千切り」「ほつれの紡ぎ」「ビデオ録画」は4人に3人ができました。逆に、鶏を絞めて、さばくのは2%以下で、鉄砲を撃つのと同じような「特殊技能」になっていました。
生活技能は世代と相関する以上に、リサイクルへの関心度と相関が高く、リサイクル意識の高い人ほど、より多くの生活技能を身につけています。あるいは、リサイクルにも関心が低いために、生活技能の大切さに気づかないのかも知れません。
ヤングママの2割は「葉っぱ付きの大根は買わない」と最初から活用を放棄しています。 しかし、7割のヤングママは「漬物や和え物、煮物などに利用」しており、他の世代と比べても遜色のない「ムダの少ない」生活でした。
片方だけ穴があいた靴下は「捨てるもの」というのが全体で47%。特にヤングママの37%は、穴があいていない方と一緒に両方捨てると答えています。しかし、捨てないヤングママでも14%は、どう使ってよいかわからず「捨てられずに置いている」状態でした。
家電リサイクル法の実施を前に、家電各社がリサイクルのための費用を発表しましたが、どの程度使われていない電化製品が家庭にあるのかたずねてみました。 「特になし」と回答したのは51%で、半数の世帯には「捨てるに捨てられない」電化製品があります。使わない電化製品として、つねに上位にくるジューサー・ミキサーの他に、テレビ、ステレオをはじめ、多種多様な電化製品が眠っています。また、実際に使っていても、あるいは使いたいと思っていても、その掃除や安全点検、補修・修理となれば、どうすれば良いかわからなくて困っている世帯が48%ありました。特に、据付型が多いエアコンの掃除や点検、修理が上位にあり、次いで洗濯機、テレビの順で、換気扇の掃除も1割の世帯で悩みとなっていました。
引越し産業には、使い終わった段ボール処理やトラックによる排ガス問題など、多くの環境問題がありますが、それらに対して環境にやさしい企業をめざして取り組む企業姿勢には好意的な評価が寄せられていました。